Xstrada V7.3 のリリース
はじめに
今般、Javaワークフローコア製品 Xstrada V7.3(v7.3.0)をリリースしました。
以降に、新しい機能や修正内容について記載しておりますので、より一層のご活用をお願いいたします。
基本動作環境
サーバ
分類 製品
OS Windows Server 2016 Standard
Windows Server 2012 R2 Standard
Windows Server 2012 Standard
Java Java SE 8 (u111以上)
WAS Apache Tomcat 8.5 (8.5.6以上)
Apache Tomcat 8.0 (8.0.37以上)
※ 他、Servlet3.1/JSP2.3に対応したWeb Application Server (個別の製品についてはご相談ください)。
RDBMS Oracle Database 12c Release 1 Standard Edition (12.1.0.2.0以上)
※ キャラクタセットは「AL32UTF8」または「JA16SJISTILDE」
Oracle Database 11g Release 2 Standard Edition (11.2.0.4.0以上)
※ キャラクタセットは「AL32UTF8」または「JA16SJISTILDE」
SQL Server 2016 Standard Edition
※ 照合順序は「Japanese_XJIS_100_BIN2」
SQL Server 2014 Standard Edition (SP2以上)
※ 照合順序は「Japanese_XJIS_100_BIN2」
クライアント
分類 OS ブラウザ
PC Windows 10 Pro
Windows 8.1 Pro (※1)
Windows 7 Professional (SP1以上)
Internet Explorer 11 (※2)
Chrome (最新版)
Firefox (最新版)
macOS High Sierra
Safari 11
モバイル (※3) iOS 11
iOS 10 (10.2.1以上)
Safari (OS標準版)
Android 5.1
Android 5.0
Chrome (最新版)
(※1) デスクトップのIEのみ利用可能(モダンUIのIEには未対応)、及び FORMWRITER使用有無に関わらずIEのActiveX有効化が必要です。
(※2) Windowsに Administrator ユーザでログインし、Internet Explorer で本システムを利用する場合、Internet Explorerの制限([KB2909974]Internet Explorer 11 をビルトイン Administrator で使用すると、名前付きのウィンドウの名前が認識されない)により、ウインドウ遷移が正しく機能しません。下記いずれかの方法で回避をお願いします。
  • Administrator ユーザ以外のユーザでログインする
    Administrator ユーザ以外のユーザであれば、管理権限を持つ(Administratorsグループに所属する)ユーザでも問題ありません。
  • セキュリティポリシーを変更する
    こちらの回避策にある手順でセキュリティポリシーを変更します。
(※3) モバイルで、PCと同じデスクトップ画面で利用する際はそのまま利用可能ですが、モバイル専用画面を作成して利用する際はオプションライセンスが必要となります。
また、いずれの場合もモバイル端末では管理メニューは利用できません。
FORMWRITER利用時 (32ビット版のIEのみ対応)
Microsoft Excel 2016
Microsoft Excel 2013 (SP1以上)
  • FORMWRITER利用者のクライアントにMicrosoft Excelがインストールされていない場合、申請書から転記した内容の印刷は可能ですが、印刷用デザインファイルに設定された計算式やグラフなどは印刷結果に反映されません。
  • デザインファイルのファイル形式に"xlsx"を使用する場合はセルの名称の長さに4文字以上の制限があります。
新機能と機能拡張
本バージョンで追加または拡張した機能です。
  1. 操性・運用の向上
    • 稼働環境の更新
      稼働環境を更新しました。
      <新規対応>
      ・Windows Server 2016
      ・macOS High Sierra
      ・Safari 11
      ・iOS 11
      <対応終了>
      ・Windows Server 2008 R2
      ・macOS Sierra
      ・Safari 10
      ・iOS 9
    • アクティビティ設定で、押印欄用のラベルテキストの指定
      押印欄のラベルとしてデフォルトではアクティビティ名が表示されますが、長すぎる場合等はそれ用の短いラベルを指定できます。
    • マスタメンテで同一テーブルを複数登録可能
      今までは一つのテーブルは一つしか登録できませんでしたが、同一テーブルでも、メンテ用途や担当者に合わせて表示する列や編集権限を変えて複数登録することが可能です。
    • 回議判定のカスタマイズ
      現在の条件設定ではカバーできない複雑な条件での回議判定が可能となりました。
      ※Appクラスを継承しメソッドのオーバーライドが必要です。
    • ルート図に表示する回議の判定条件説明文のカスタマイズ
      現在は判定条件から自動で説明文を生成していますが、より分かりやすい説明文とすることが可能です。
      ※Appクラスを継承しメソッドのオーバーライドが必要です。
    • ジョブの実行終了通知のメールも個々のメール送信に対応
      複数ユーザに対し終了通知のメールを送付する場合、To:に複数アドレスを指定して1通送信する方法から、個々に人数分送信するようにしました。
      送信先ユーザに対応したリソース(言語、文面)が使用されます。
      (承認通知などの申請書関連メールは既に対応済み)
    • ユーザのログイン可否状態に「不可(認証失敗)」の追加
      今までは、ログイン失敗を繰り返すとログイン可否が「不可」になり、管理者が意図的に「不可」にしたのか、ログイン失敗により「不可」になったのかが判断できませんでした。
      また、復旧させるには管理者により「可」に変更する必要がありました。
      本バージョンでは、ログイン失敗を繰り返すと「不可(認証失敗)」の状態になります。
      その状態になった場合、ユーザ自身によるメールでのパスワード初期化が可能ですので管理者の手を煩わせません。
    • アクティビティ追加時、1つのアクティビティあたり複数の承認者を指定可能
      アクティビティを追加するとき、1つの追加アクティビティに対し複数承認者を指定できるようにしました。
    • 回議アクティビティでもアクティビティ追加が可能
      回議アクティビティでもアクティビティ追加を可能にしました。
      ※アクティビティ設定で可否を設定します。
    • 日付の和暦表示
      日付や日付時刻のコントロールで和暦の表示をサポートしました。
      新元号になったときも、リソースの追記ですぐに対応可能です。
    • メールのセキュアな送信
      メール送信でSMTPS(SSL/TLSによる暗号化通信)に対応しました。
修正内容
本バージョンで修正した内容です。
  • IE11で本システムのURLを互換表示設定登録していると、古い非対応バージョンのブラウザとみなされログインできない。
  • 回議状況ビューでメンバーの担当が考慮されない。
  • アクティビティ名が長いとルート図の矢印が途切れてしまう。
  • 個人ユーザ登録画面で、グループ、兼務に、同一グループ/ユーザを複数入力できてしまい、登録時にエラーになる。
  • ワークフロー設定で既に存在するIDを登録しようとしたとき、エラーにならずに画面が閉じてしまう(登録もされていません)。
制限事項・注意事項
  1. ライセンスファイルの変更
    本バージョンではV7.2以降のライセンスファイルが必要です。それ以前のバージョンのライセンスファイルは使用できません。
    バージョンアップの際には新たにライセンスファイルの発行を受け、入れ替えて下さい。
  2. 旧バージョンとの互換性
    • 本システムはV7.0からHTML5となっております。それ以前のバージョンからバージョンアップする際は、申請書JSPをはじめとするお客様向けに作成したモジュールもHTML5に変更する必要があります。
      Java部分の変更はほとんどありませんが、HTML/JavaScript/CSSのクライアントサイドのテスト・変更が必要になります。
      提供する変更点一覧を参考に、変更を行って下さい。
    • RDBのテーブル、ビューの変更が必要です。
      RDBに既に存在するデータの内容については互換がありますが、テーブルやビュー(またはシノニム)の変更が必要です。
      テーブルの変更、ビュー(シノニム)の変更は提供するコンバートSQLで行って下さい。
    • 以前のシステムでエンジンのクラスを継承してカスタマイズクラスを作成されている場合やエンジンのAPIを使用している申請書など、エンジンのクラスやメソッドを変更した影響により、これらの設計に対して修正が必要になる可能性があります。
      該当するお客様ではバージョンアップの際、再コンパイルや実機での動作確認をお願いいたします。
      詳しくは弊社担当者へ問い合わせ下さい。



2017年11月
株式会社オフィスパーク
企画本部